hdnprgの日記

アンドロイド、ヒューマノイドを扱った小説を、思いつき次第公開します。諸事情により、他サイトでも投稿中@hdn_prg

小説

ロボット・人形・人造人間に関連した作品 参考文献リスト

小説 ・雨の日のアイリス / 松山剛 ・氷の国のアマリリス / 松山剛 ・ポン・デュ・ガールは永遠に / デクストラ・シニストラ ・マルドゥック・スクランブル / 沖方丁 ・幻想再帰のアリュージョニスト / 最近 ・少女思想機械 Imagining Machine Girl / 木野目…

【掌編】ロボットもの 匂やかな少女たちの喜戯

Tシャツの裾を掴み、まくりあげる。白い、つややかな背中が現れる。「きれいね」私は、背中に指を当て、そっとなで上げる。「ははは、くすぐったいからやめてよ、もう」ころっと丸く、小さな頭。ゆるやかに巻いた、鮮やかな銅色のヘアがくるんでいる。「うん…

極熱に散る桜(上)【メカバレ・残虐な表現あり】

残酷な表現(メカバレ表現を含む)があります。また、このお話には男性しか出ません。それでは、どうぞ。 <直也>夕方、開店前の店内を掃除。俺は手を止め、店を見渡す。俺は、この店のトップホスト。夜のひととき、花開くような最高の夢を見せている。でも、あ…

透明な絶望 (デスゲームもの)

透明な球体。人の背丈を超える大きさの風船に向かって、全力疾走。風船が弾み、俺は反動をそのままに反転、部屋の反対へ向かって走り出す。 俺とキルシュは、死のゲームに投げ込まれた。ざっと見たところ、参加者は数十人ほどだった。球形の風船。「ワクチン…

【小説、状態変化描写あり】思考加速用スライムヒューマノイド

私は、大きなリクライニングソファを限界まで倒すと、ゆったりと腰掛ける。 部屋の中を見回す。広くない部屋には、私が座っているソファの他に、デスクと大きな機械が設置されている。 部屋の扉が開き、誰かが入ってくる。首元に識別のためのチョーカーをは…

【小説】アオのたましい【男の子メカバレ表現あり】

テーブルに手を伸ばし、ひも付きのしおりを拾い上げる。私がそっと顔を上げると、端正な少年の姿があった。少年は、ソファに深く腰掛け、ゆったりとテレビを観ている。私はしおりを本に挟むと、音を立てないようそっと本を閉じた。テーブル上のグラスを手に…

【艦隊これくしょん解体SS】窓の無いあの部屋で

はじめに ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」の二次創作作品となります。 暗いお話です。直接的な描写ではありませんが、少々キツイ表現がございます。 ※設定改変がございます。ご注意ください。 解体作業室へ向かう廊下、明るい窓の前にベンチがおかれてい…

少年型警備ロボットとの邂逅と捕獲

明かりのない、薄暗い通路。駆け足で進む私の顔に、突然、鋭い痛みが走る。とっさに避け、後ろへ大きく飛びのく。私の前に、突然、線の細い人影が浮かび上がった。槍を手にした少年が、私の前に立ちふさがっていた。なめらかな薄黒い肌と黒いタイツが、闇に…

【小説】トラップロボットの作製 (2) (着せ替え、改造)

ロボットの汚れを落としたら、次は散髪だ。 大きな鏡の前に、椅子を移動させる。 ロボットを椅子に座らせ、散髪用の保護ポンチョを着せる。 俺は、ロボットが頭にかぶっている頭髪の保護ビニールを、手で取り外した。 薄いピンクの髪が、ゴムひもで束ねられ…

【小説】トラップロボットの作製 (1) (着せ替え、改造)

少女型ロボットの身なりを整え、プログラムを書き換えるお話です。 書き換えシーンは(2)に入ります。 ----------------------------- 目覚めても、暗い。この部屋には窓が無い。 電気をつけて時計を見ると、日の出前の時間だ。 俺は飛び起き、顔を洗って作業…

【小説】捨てられたロボットの行く末

服をはぎ取られ、奪われる。ロボットは、雨風を凌ぐために、服の代わりにビニール袋を被って、道ばたに転がる。建物のコンセントから電気を盗んで糊口を凌ぐ。使える髪を、根こそぎ抜かれる。髪の毛が醜い斑になってしまう。盗電がばれる。辛うじて逃げ出す…

【小説】失われたロボット技術者の記憶

ロボットたちは、時とともに傷み、壊れていく。人間たちや、時にはロボットたちも、動かなくなったロボットを分解して、使える部品を探す。使える部品を抜き取られたロボットは、バラバラに分解されたまま、無造作に積み上げられる。使える部品を抜き切った…

【残虐な描写あり、メカバレ】通信遮断

一面の墨色。その中に、ちらほらと明かりがあった。それは、無骨な無線機器類のLEDランプの明かり。さらに、閉じた瞼の間から漏れる赤色の光。 部屋の扉が開けられ、男が入ってくる。男は、照明を灯した。薄汚れ、破れたジャケットを着た50がらみの男だ。部…

【小説】晒し者(上) (残酷な描写有り、メカバレ)

住宅街の中にある、僅かな空き地。膝丈ほどの草が茂る広場の中央に、人の高さほどの白い塔が立っている。 塔の周りで、十人程の人影が、固まって蠢いている。皆、痛々しい姿を晒している。顔が半分抉れていたり、右肩から先が欠けていたり、胸元の皮膚を大き…

秘密の乗り移り歩き

大都市の地下街、十字路の真ん中。四方に伸びる通路の両側はすべて商店となっていて、店員が忙しく動き回っている。それらの通路に向けて、絶え間なく人が行き交う広場の中央には、巨大なガラスのオブジェが置かれている。 スーツ姿の女性ロボットと、私は、…

逃走

白髪の少女と、同じく白髪の少年。同じ姿をした、無表情の少年少女に囲まれている。全員の手には、金色の短槍が握られている。囲まれた少年と少女は、短槍を操り、襲いかかってくる刺客をひるませ、倒す。背中合わせで、互いが互いを守る。少女の正面で、包…

【小説】ヒューマノイドを新調するとき

少年型ロボットが、パソコンに接続されている。同じパソコンに、もう一人、少年型のロボットが接続されている。二人は、そろって膝を抱え、体育座り。目を閉じて、眠っている。ロボットが古くなってきたから、新しいロボットを買ってきた。新しいロボットに…

手伝いロボット おせんたく

少年が、洗濯機のふたを開ける。洗い物を、かごから洗濯機に移す。痛みそうな服は、体に栄に畳んでネットに入れる。洗濯物をいれ終わる。少年は、ぱんぱんと手をたたき、糸くずを落とす。やおら、洗濯機によじ登り、洗濯そうの上に腹ばいに乗ってしまう。じ…

ささやかなうそつき【少年型ロボットと男性の日常】

その部屋には、二つの人影があった。一つは、ソファに深く座り、タブレットPCを叩きながら難しい顔を浮かべている。部屋着も頭髪も清潔にしているが、無精ひげだけはそのままにしていた。もう一つは、壁に背中を預けて、窓の外をぼんやりと眺めている。カー…

裏通りの"にい" [7] <干渉 その3>

"にい"は、指を目の上にそっと当てると、瞼を下ろし、暗くなった瞳を覆い隠す。ひざとわきの下に腕を差し込み、抱えあげると、壁際にそっと下ろして、ゆっくりと寝かせる。汚れを拭き取り、乱れてしまった服のしわを伸ばし、髪の毛に指を入れて整える。その…

裏通りの"にい" [6] <干渉 その2>

"にい"は、背中に腕を入れると、そっと上半身を起こし、折れた手足をさする。地面の湿気を吸って重くなった髪の毛を持ち上げ、後頭部にプラグを差し込む。頭の中に残っているはずのデータはすっかり消えてしまっている。"にい"は、暗くなってしまった瞳をの…

裏通りの"にい" [5] <干渉 その1>

「ぅ…」身体が強ばる。手足が、ぴんと伸びる。瞳に、線が入る。メモリーの書き換えが始まる。苦悶に顔を歪める。「うぃ、えぁ…」「に、い…」そのまま、しばらく動かない。「…」突然。表情が抜け落ちる。瞳が暗くなっている。身体にこもっていた力が、ゆっく…

裏通りの"にい" [4] <襲撃 その2>

"にい"を調べて、使えるものと使えないものに分ける。たりないものは、すてられているものから集める。集めたら、汚れをふいて、みがく。いままでは、直せそうなものを直してきた。でも、"今回は"にい"を直したい。にい"はすごくこわれていて、直すにはもの…

裏通りの"にい" [3] <襲撃 その1>

"にい"から、メッセージを受け取る。こわいひとたちが近づいてきている。すぐあとに、"にい"から、何か信号が送られてくる。めのまえがまっくらになった。めが覚める。じめんのにおい。起きると、"にい"がいた。"にい"はつぶれてた。"にい"は捨てられていた…

裏通りの"にい" [2]

"にい"たちのしごと "にい"が直す。つんであるものから、直すために使うものを選ぶ。われてるもの、まがっているものをよけて、使えるものを集める。集めたものは、きれいにする。布でふく。ざらざらしたやすりでみがいて、汚れを落とす。"にい"に直してもら…

裏通りの"にい" [1]

町のかげ、大通りのうら。光は入らず、いつも暗い。小さな広場のようになったところだけは明るい。ここにはものがたくさんおいてある。つんである。すてられてる。わたしも、ここに置かれていた。"にい"に、拾ってもらった。"にい"は、拾う。"にい"は、直す…

【小説】マネキンの秘密

場末の洋服店。閉店後の店内。店長は、アルバイトを皆送り出して、一人残って閉店作業を続けている。「ふー。伝票はこれでよし。…」立ち上がると、周囲を見渡す。シャッターが降りていることを確認して、店の事務室に入り防犯カメラのスイッチを落とす。テー…

【小説】モデル人形の末路

私は、人形だ。人に見られるためにつくられた。細い身体。剥き出しの丸い間接。折れそうな程華奢な首。小さな頭。長い睫。白いドレスを着せられて、レースを敷き詰めた小部屋の中で、何度も何度も写真を撮られた。でも、私の身体はプラスチックでできている…

【小説】データが壊れています

「データが壊れています」「え?」「データが壊れています。昨日の記憶は呼び出せません」「ああ、そう。じゃあまず今の記憶をバックアップして」「接続します、…完了しました」「よし」「はい」「さて…どうして消えちゃったのかなーあはははは」「クスクス……

【小説】人形劇

「宝物なんです」彼は、優しくはにかみながらそう言った。愛おしそうに撫でる。無数の棘に覆われた鉛色の球体を。ギギギギギ・・・小さな手のひらに、痛々しい傷を加える。もし、彼に血が通っていれば、球体は真っ赤に染まっているだろう。表面には、彼の皮…