hdnprgの日記

アンドロイド、ヒューマノイドを扱った小説を、思いつき次第公開します。諸事情により、他サイトでも投稿中@hdn_prg

2015-01-01から1年間の記事一覧

少年型警備ロボットとの邂逅と捕獲

明かりのない、薄暗い通路。駆け足で進む私の顔に、突然、鋭い痛みが走る。とっさに避け、後ろへ大きく飛びのく。私の前に、突然、線の細い人影が浮かび上がった。槍を手にした少年が、私の前に立ちふさがっていた。なめらかな薄黒い肌と黒いタイツが、闇に…

【小説】トラップロボットの作製 (2) (着せ替え、改造)

ロボットの汚れを落としたら、次は散髪だ。 大きな鏡の前に、椅子を移動させる。 ロボットを椅子に座らせ、散髪用の保護ポンチョを着せる。 俺は、ロボットが頭にかぶっている頭髪の保護ビニールを、手で取り外した。 薄いピンクの髪が、ゴムひもで束ねられ…

【小説】トラップロボットの作製 (1) (着せ替え、改造)

少女型ロボットの身なりを整え、プログラムを書き換えるお話です。 書き換えシーンは(2)に入ります。 ----------------------------- 目覚めても、暗い。この部屋には窓が無い。 電気をつけて時計を見ると、日の出前の時間だ。 俺は飛び起き、顔を洗って作業…

【小説】捨てられたロボットの行く末

服をはぎ取られ、奪われる。ロボットは、雨風を凌ぐために、服の代わりにビニール袋を被って、道ばたに転がる。建物のコンセントから電気を盗んで糊口を凌ぐ。使える髪を、根こそぎ抜かれる。髪の毛が醜い斑になってしまう。盗電がばれる。辛うじて逃げ出す…

【小説】失われたロボット技術者の記憶

ロボットたちは、時とともに傷み、壊れていく。人間たちや、時にはロボットたちも、動かなくなったロボットを分解して、使える部品を探す。使える部品を抜き取られたロボットは、バラバラに分解されたまま、無造作に積み上げられる。使える部品を抜き切った…