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hdnprgの日記

アンドロイド、ヒューマノイドを扱った小説を、思いつき次第公開します。諸事情により、他サイトでも投稿中@hdn_prg

少年型警備ロボットとの邂逅と捕獲

明かりのない、薄暗い通路。
駆け足で進む私の顔に、突然、鋭い痛みが走る。
とっさに避け、後ろへ大きく飛びのく。

私の前に、突然、線の細い人影が浮かび上がった。
槍を手にした少年が、私の前に立ちふさがっていた。
なめらかな薄黒い肌と黒いタイツが、闇にとけ込んでいる。
無表情な鋭い目が、私を見つめていた。

私は、少年に対してゾクリとした。私に不意打ちを食らわせる実力と、少年が纏う雰囲気の鋭さ。ただ者ではない。

少年が、こちらに向かって槍を突き出す。私はそれを右に避け、絶縁ナイフを手にとって、体勢を崩した少年の懐に入る。少年の腹の一点を目がけて、ナイフを突き立てる。
少年が身を引く前に、私はナイフを横に引き抜き、腹を一文字にかっさばく。タイツが裂け、プラスチックでできた少年の腹が露わになる。ナイフはプラスチック板をつなぐ関節のゴムカバーを斬り裂き、バッテリーから延びるケーブルを切断していた。
電力供給を喪った少年は、槍を突き出した姿勢で硬直したまま、ゆっくりとひっくり返った。

見事、確保に成功。最小限の損傷で、最新の警備ロボットを入手した。私のザックの中には、ロボットハック用の器具があるはずだ。
少々運びにくいが、私は硬直した少年を抱え込むと、手近な倉庫に移動し、扉を閉めた。